第78回「ロービジョンの集い(仕事や家族のことを考える集い)」

1.視覚に障害がある人の仕事について

コーチング

  • カウンセリングは過去を扱い、治療の要素があるがコーチングは未来志向で今現在の活動によい影響を与えるもの。
  • 新しいコミュニケーションを通して「気づく」ことができる。
  • 依頼者とコーチが1対1で行う場合と集団で行うシステムコーチングがある。
  • 話したことは非公開であるため、自分にとって安全な場所で心を開くことが可能となる。
  • 電話で相談ができるので在宅で仕事ができ、声を聞くことで相手を知ることになるので見えない・見えにくい人に向いている仕事と言える。
  • 傾聴の訓練を継続することで耳が敏感になり、電話の声だけでも感情を聴き分けられるようになる。
  • 通常、1回の相談は40分で雑談からはじまり、最後の振り返りまで行って 全体で約1時間を要する。
  • 仕事を行うための資格は民間資格で日本視覚障害者コーチ協会の認定資格がある。資格を取得するための講座は電話会議システムを使い、週90分×50週の講義受講と課題提出を行う。
  • 日本視覚障害者コーチ協会 http://aliceprojyectc.web.fc2.com/

盲学校教員

  • 理療の教員は専攻科や専門学校を卒業し、国家資格取得後に筑波の理療科教員養成施設で学び教員となる。定員は20名程度。

鍼灸・マッサージ師

  • 鍼灸院等での勤務の他、自分で開業することも可能。
  • 病院の整形外科や一般企業のヘルスキーパーとしての就職も可能。
  • 鍼灸の仕事をして経験を積んでから、筑波の教員養成施設に入る人もいる。

iPad、iPhoneを教える講師

  • 自分が得意なことを仕事に。
  • iPhoneなどのITは話を聞いてもらう手段であり、ITで何ができるかを伝えてアクセシビリティや配慮を学んでもらうきっかけになることを目指している。
  • 「できないこと」ではなく、「できること」やYESの積み重ねが重要であり、変わらなくてはいけないのは周囲でなく、まず自分から。当事者だからこそできることをする。
  • 他にもいろいろな仕事に就いている人がいる。業種等に縛りはなくなっている。
  • 弁護士
  • 医師
  • 司法書士
  • 行政書士
  • 会社員・会社役員
  • 一般教員
  • 放送局員(カメラマン、ディレクターなど)
  • 理学療法士
  • 料理家
  • 福祉施設職員 など

2. 進学について

  • つくば技術大学は視覚障害のある人だけが入学できる。4年制で鍼灸、理学療法、情報コースがある。
  • 中学までは好きな仕事や夢を語るが高校生になると現実的になる傾向がある。
  • →家族や周囲の人が思う「現実」に持っていこうとしているのではないか。 できることでなく、やりたいことをどうすればできるかを一緒に考えたい。

3. 就職活動のコツ

  • 一般的に視覚障害のある人が事務仕事をできるイメージがない。
  • →パソコンができないのであれば、休職して徹底的に学べばよい。最初に上司にできないところを見せ、訓練終了後にもう一度上司を呼んでできるようになったこと、その姿を見せる。できることを見てもらうのは企業の人(人事担当者)に知ってもらう機会になり、企業側も安心して復職を受け入れることができる。
  • できないことはないという気持ちが大切。本人がどこまでできて、どこからできないかを知ることが必要。それが権利交渉につながる一歩。
  • 障害者雇用は法定雇用率達成などを含め、公務員採用のチャンスとなっている。
  • 視覚障害があるからこそ、この仕事に就く、この仕事がしたいと自分をアピールできるように準備する。
  • 馬場村塾 https://www.facebook.com/babafes2018/立場や所属に関係なく勉強する場。
  • 人づきあいや感情をコントロールする
  • →見えない、見えにくいと場の空気を読むことが難しくなることから職場でのコミュニケーションに支障をきたす場合がある。工夫として、人がやりたくないと思う仕事を進んでやる。女性にはプレゼントするなどし、積極的にコミュニケーションを図るようにしている。
  • 自分の見えにくいことを理解してももらえないと文句ばかり言っていると人は近づいてこない。
  • 自分の立場、責任をみんなで均等に分散することが潤滑なコミュニケーションにつながる。
  • 自信を喪失している人が多く、必要なサポートを自ら言える人は少ない。
  • →あきらめてしまう人もいるが何とかできるのは自分だけ。不自由を感じるからこそ、一歩前へ進むチャンスである。

4.相談できる支援機関について

5.白杖について

  • 身体障害者手帳を持つまで白杖は持ってはいけないと思っていた。
  • →見えにくさを感じたときに持てばよい。傘を白杖代わりに使ったこともあったが、白杖を持って歩行・外出すると楽になった。歩行訓練を受けるとさらに安全に歩けるようになる。